2021年コミックマーケット(コミケ)が12月30日(木)、31日(金)に東京ビッグサイトで2年ぶりに開催され11万人が集動員され国内最大級のイベントとなりました。
自由な表現の場として手作りアクセサリーや漫画、アニメをモチーフにした同人誌やコスプレなどの発表が行われるイベントです。
多くのサークル(個人の出展ブース)が出展され漫画やアニメが多いなか、コミケ最高齢の出展者、夢二屋が参加されました。
ここでは「コミケ最高齢の夫婦が参加断念!姪が二人の想いを継ぐ!」についてお伝えしていきます。
コミケ最高齢の夫婦が参加断念!姪が二人の想いを継ぐ!
夢二屋は10年以上毎回参加されていましたが、店主が亡くなり奥さんの柏木千代子さん(85)も体の自由が利かなくなり断念されました。
そして夫婦の想いを姪の真埼さんに託しました。
10年以上参加されて柏木夫婦にとって生きがいでもあるコミケに夢二屋を託された真埼春望さんが参加し、最高齢夫婦の想いを繋げたのです。
コミケ最高齢夫婦の柏木さん夫婦が作り上げたものとは!
夢二屋の柏木さん夫婦は和紙で作ったひな壇など様々な人形を作っています。ひとつひとつ細かなパーツまですべて手作りだそうです。
柏木さん夫婦は以前は自営業でお米屋さんを営んでいたそうです。しかし経営が立ち行かなくなりお店を辞めようかと話しておられた時期に店主の父親が和紙人形を作っていたのを自分も手伝った経験があり、ちょうどコミケ出る時に本格的に作り始めたようです。
初めてコミケに参加されたきっかけは、漫画家の姪の真埼春望(さなざきはるも)さんでした。真埼さんが「コミケに出してみたら」といわれたのをきっかけに「そんな若い人が行くところに俺行ってもいいのかな?」とそれから毎回参加されていたそうです。
千代子さんによると「参加するとそこに来られた皆さんに声をかけられてね、皆さんに会えるのがうれしくてうれしくてね。疲れなんて忘れちゃって、家を出る時からね、一歩が違うんですよ、最高って。」と嬉しそうに語っていました。
参加歴10年以上で20回以上となってほかの参加者とも顔なじみとなり、「お体を大事にしてね。また来てね。」と声をかけられていたようです。
また夢二屋には開幕から人が次々と訪れるようで人形も購入していただき13時で完売されたこともあったようです。
柏木さん夫婦が作り上げたものは人形だけではなく、10年間続けてこられたことで築き上げた人とのつながりもあったのではないでしょうか。
newseveryで叔父と叔母の日々を特集で流してくださいました。
素敵な番組に感謝です🥲
厳ちゃん叔父さん!
見てますか?#newsevery #コミックマーケット99#真崎春望 pic.twitter.com/cifgjGuETl— 真崎春望@12月31日西け23a夢二屋参加しております (@haruroma) January 4, 2022
まとめ
10年以上参加されて柏木夫婦にとって生きがいでもあるコミケに真埼春望さんが夢二屋を託され参加されました。
「私と人形」の冊子には直接の参加が叶わず挨拶が出来ない残念な想いとコミケに対する想い、柏木千代子さんの参加者の方々に対する感謝の気持ちが綴られています。
そして今回サークルに訪れたかたから「あれ、前おじいちゃん、おばあちゃん来てましたよね?」「ご高齢なお二人でも参加できるんだと私も勇気をもらって・・・」など声をかけていらっしゃいました。多くの方から愛され見守られていた二人だったんですね。
全国の愛好家たちが集うコミケは「聖地」とも呼ばれ参加者は過去最大70万人ともいわれています。今回は抽選制で2日間で最大11万人と制限されていましたが、それでも日本最大級イベントといえますね。
人気コスプレイヤーのえなこさんは2年ぶりのコミケを待ちわびていたようで
「高校生の時から居場所を作ってくれた大切なイベントなので、原点でもあるし実家みたいな感じでもあるし」
と語っています。
全ての人が参加できることを願ってコミックマーケットは2022年、今年の夏100回目の開催を目指すようです。
皆さんの想いが届けられることを願います。
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